将棋アプリを選ぶときは、「人気があるか」だけでなく、今の自分が何を練習したいかで分けると失敗しにくくなります。ルールを覚えたい人、AIと指して慣れたい人、実戦を増やしたい人、感想戦を深くしたい人では、向いているアプリが少しずつ違います。
この記事では、将棋初心者から中級者が勉強用に使いやすい将棋アプリを、目的別に整理します。最初に何から始めるか迷っている場合は、先に将棋初心者は何から始める?で、ルール・道具・練習の順番を確認しておくと選びやすくなります。
結論:勉強用アプリは目的で使い分ける
将棋アプリは、1つだけで全部を済ませようとするより、役割を分けて使う方が続けやすいです。最初のおすすめは次のように考えると整理できます。
| 目的 | 候補 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ルール確認・AI対局 | ぴよ将棋 | 初心者、ひとりで練習したい人 |
| 短時間の実戦 | 将棋ウォーズ | 対人戦に慣れたい人、毎日少し指したい人 |
| 感想戦・本格対局 | 81道場 | 対局後に深く振り返りたい人 |
どれか一つが絶対に正解というより、「今日はAIと指す」「今日は実戦を1局だけ指す」「今日は感想戦をする」と分けるのが現実的です。
ぴよ将棋:初心者の練習とAI対局に使いやすい
ぴよ将棋は、初心者がひとりで練習しやすい将棋アプリです。公式のWeb版では、入門講座、棋譜解析、実戦詰将棋、友達対局などの機能更新が案内されています。アプリ版にはWeb版にない機能もあるため、スマホ中心で練習する人にも使いやすい候補です。
ぴよ将棋の良いところは、強さを調整しながらAIと指せることです。最初から人間相手に負け続けると疲れやすいので、まずは自分より少し強いAIと指し、1局を最後まで進める練習に使うとよいでしょう。
使い方のコツは、勝ったか負けたかよりも、1局ごとに「駒をただで取られた場面」「王手に気づかなかった場面」を一つだけ見ることです。全部を解析しようとすると続かないので、最初は反省点を一つに絞ります。
将棋ウォーズ:短時間の実戦経験を増やしやすい
将棋ウォーズは、オンライン対局を短時間で重ねたい人に向いています。公式サイトでは、対局、解析AI「棋神」、クイズ系機能、世界中の相手との対局などが案内されています。毎日1局だけ指すような使い方にも向いています。
ただし、初心者がいきなり実戦だけを増やすと、負けた理由が分からないまま疲れてしまうことがあります。将棋ウォーズは、ルールを覚えた後に「実戦に慣れる場所」として使うのがよいでしょう。
おすすめは、対局後にすぐ次の対局へ行かず、負けた局面を一つだけ振り返ることです。中級者で伸び悩んでいる場合は、将棋中級者が上達しない理由で、詰将棋、棋譜並べ、実戦、AI検討の配分も確認してみてください。
81道場:感想戦と本格的な振り返りに向く
81道場は、対局後の感想戦や検討を重視したい人に向いています。公式サイトでは、対局者と観戦者が一緒に局面を戻して変化手順を検討できる感想戦機能や、検討室、戦型認識などが紹介されています。日本将棋連盟の後援認定を受けている点も特徴です。
初心者が最初から深い感想戦をする必要はありませんが、ある程度指せるようになったら、1局を丁寧に振り返る場として役立ちます。特に、棋譜を見ながら「ここで別の手はなかったか」と考える練習に向いています。
AIの評価値だけを見るより、自分の考えを言葉にしながら検討した方が身につきやすいこともあります。AIを使った練習の考え方は、将棋エンジンとは?やAIと対局して強くなる方法も参考になります。
将棋倶楽部24は現在の候補から外す
以前からある対局サイトとして将棋倶楽部24を知っている人もいるかもしれません。ただ、公式サイトでは、2025年12月31日にサービス終了したと案内されています。そのため、今から新しく始める勉強用アプリの候補としては外して考えてよいでしょう。
初心者向けの7日間アプリ練習プラン
どのアプリを入れても、使い方が決まっていないと続きにくくなります。最初の1週間は、次のように小さく進めるのがおすすめです。
- 1日目 – 駒の動きと反則を確認する。
- 2日目 – AIと短い対局を1局指す。
- 3日目 – 1手詰や3手詰を数問解く。
- 4日目 – 負けた対局で、駒を取られた場面だけ見る。
- 5日目 – オンライン対局を1局だけ指す。
- 6日目 – 棋譜を最初から並べ直して、分からなかった局面を一つ選ぶ。
- 7日目 – 同じアプリを続けるか、別の目的のアプリを足すか決める。
詰将棋を練習に入れる場合は、詰将棋で鍛える終盤力を参考に、短い問題から始めると続きやすいです。
アプリで伸びる人と伸びにくい人の違い
将棋アプリは便利ですが、対局数を増やすだけでは伸びにくいこともあります。大切なのは、アプリを「遊ぶ場所」と「勉強する場所」に分けることです。
- 対局アプリでは、1日1局でもよいので集中して指す
- AI対局では、自分より少し強い相手を選ぶ
- 解析では、評価値よりも自分が迷った局面を見る
- 詰将棋は短い問題を毎日少しだけ解く
- 棋譜並べは慣れてから取り入れる
棋譜を使った勉強に進む場合は、棋譜並べのやり方と効果もあわせて見ると、アプリで保存した棋譜をどう復習するかが整理しやすくなります。
よくある質問
初心者はどのアプリから始めるのがよい?
最初は、AIと気軽に指せて、強さを調整しやすいアプリから始めるのが無難です。対人戦は楽しいですが、ルールや駒の動きにまだ不安がある段階では、AI対局で1局を最後まで指す練習を優先しましょう。
無料アプリだけで強くなれる?
無料アプリだけでも、ルール確認、短い対局、詰将棋、棋譜の振り返りはできます。ただし、漫然と対局を増やすだけでは伸びにくいので、毎回一つだけ課題を決めて使うことが大切です。
AI解析は毎局やるべき?
毎局すべてを解析する必要はありません。初心者から中級者のうちは、負けた将棋で一番気になった局面を一つだけ見れば十分です。解析を増やすより、同じミスを次に減らす方が効果的です。
対人戦が怖いときはどうする?
無理に対人戦から始めなくて大丈夫です。まずAI対局で流れに慣れ、短い詰将棋で終盤の形を覚え、少し自信がついてからオンライン対局を試しましょう。
まとめ
将棋アプリは、目的別に使い分けると勉強に活かしやすくなります。初心者が一人で練習するならぴよ将棋、短時間の実戦を増やすなら将棋ウォーズ、感想戦や検討を重視するなら81道場が候補になります。
大切なのは、アプリを入れることではなく、使い方を決めることです。まずは1週間だけ、AI対局、短い詰将棋、1局だけの実戦、簡単な振り返りを組み合わせて、自分に合う練習の形を見つけていきましょう。
